小学生の時は、父についてって
道端のイタドリをかじってた。
「美味しいよね~」って言って
みるけど、内心は、酸っぱくて
「オエー」とか思ってた。
それでも、つつじの蜜を吸うの
と同じでなんか嬉しいんよね。
タダで、いっぱい得した気分に
なるからなんかな。
おねおねにて。
2024.09.15.Sun
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2024.09.22.Sun
Vol.2 ジャンク好きが菜食料理を作るまで
ー イタドリとの思い出はありますか?
小学校の時は、遠足も遊びも行く先は大体、
高知市内の山(五台山)やったんよ。
そこで道際にいっぱい生えてるイタドリをそのまま食べてた。
小学校帰りにツツジ吸ってみるみたいな感覚で。
だから、こうやって料理するよりは、
遊びで食べていた記憶があるかも。
「これ、食べられるぞね~!」ってお父さんが言ったら、
それに混ざりたくて、その背中について行ってた。
子どもの時ってそういうことやりたいやん。
内心、酸っぱくて「オエー」とか思ったけど、
「なんか美味しいよね〜」って言って、すごい食べたりしてた。
ー 楽しいですよね、子供の頃のあれはなんだったんだろう。
ただで、いっぱい得した気分になるからなんかな。(笑)
だけど大人になってからは、食べて衝撃を受けた記憶もないし、
気づいたら食べてた感じ。
ー 実家ではあまり食べなかったんですね。
うちね、恥ずかしいけどね。
あんまり料理をする家で育ってないんよ。
ー そうなんですね。
思い出に残る高校生の料理は、スーパーのお惣菜コーナーの
50円コロッケとかクリームパンとか、あと外食、、。
グリーンスナックっていうカルビーのスナック菓子を野菜やと
思って食べてた(笑)ほんで、カップ焼きそばのufo食べて、
アイスの「かちわり氷」食べてた(笑)
だからほんとに、親戚の皆に、
「なんであんたが料理やりゆうろうね~」って言われてる。
ー そうだったんですか。
じゃあ今の千加さんの舌を作ったのは何ですか?
母親が割と早く亡くなってしまったんやけど、それからは、
実家には料理できる人がおらんかって。
子守してくれていたおばあちゃんも元々、仕事人間やったから、
そんなに料理したことなかったんよ。
ただ、私はとにかく料理番組がめちゃめちゃ好きで、
小学校の頃から全部ビデオとかVHSに取り込んで
毎日見るみたいな生活してたんよ。
食べ物に対する好奇心がすごく強かった。
ー おねおねのプレートを食べてからそれを聞くと
すごく意外です(笑)
めっちゃ添加物で育っちゅう。
誰かに言われたけど、作るもんがジャンクなんやと思う。
なんか味がしっかりしてるよねってよく言われるのは、多分、
ちっちゃい時にジャンクなものしか食べてないからやと思う。
でも、だからといって、お店で出す料理が塩分や砂糖過多かと
いわれたらそうでもなくて。
というのも、塩気は、お砂糖入れたら飛ばされるんよ。
ー 甘いのとしょっぱいのを交互に食べたくなるやつですね。
そうそう。
だから逆に、塩をできるだけ減らしながらも、
素材の持つ甘さみたいなのを引き出したいと思って作ってる。
ー 確かに、おねおねのプレートは、揚げ物もあって
すごい満足感があるけど、塩辛かったり、
胃もたれしたことないのは、そのせいなのかな。
私は塩気がすごく好きだから、味付けする時は、
まず塩から入って、それでも味が決まらない時は、
ちょっとみりんとか砂糖を入れたりする。
あとは、いい油があったら、大体美味しいような気がする。
ー すごくシンプルなんですね。
うん。
だから、ちょっと高いけど、いい調味料って大事だと思う。
何気ない野菜でも、ちょっといいお醤油とオリーブオイルでも
垂らしたら、ご馳走になるんよね。
(とある日のランチメニュー)
25歳の頃、何してた?
ワーキングホリデーでニュージーランドにいた時かな。
ニュージーランドが多民族国家だから、韓国料理も、
メキシカンのケバブ屋も、ベジタリアンの店もあって。
高知にそんなお店は当時なかったから、衝撃的やった。
ー その時にベジタリアンに出会ったんですか?
そうそう。
そこで食べた、お肉のメニューよりも、
サワークリームとトマトと、お豆さんだけ
入ってるベジタリアンメニューの方が好みやったんよ。
全然、肉は嫌いじゃないけど。
あと、その時、すごく貧乏症で、
肉は高いみたいなイメージが強かったんよ。
現地でできた友達と、スーパーで肉は買わず、
野菜、ポテト、パンとかばかりを買って、
みんなで料理してたの。
っていうのも、お金貯めて外国に行きたい願望が
あったから、日本に帰ってきてからも、
またワーホリ行くために、自炊して、
100円で一食作って、お金貯めてたんよね。
その時は、自然食とか全く興味なかったんやけど、
節約のために、おからとか、野菜ばっかり買って
「今日は300円で済ませた!」みたいなことしてた。
ー その節約志向が、「おねおね」の菜食メニューに
つながっていたんですね。